【ロサンゼルス時事】米プロバスケットボール協会(NBA)で20シーズン目を迎えているレーカーズのレブロン・ジェームズ(38)が偉大な歴史を塗り替えようとしている。29日時点で通算3万8271得点とし、同3万8387得点で歴代1位のカリーム・アブドゥルジャバーまであと116点。2月上旬にもトップに立つ見込みで、トレードで加入したばかりの八村塁は注目の瞬間を同僚として迎えることになる。 2003年のドラフト全体1位でキャバリアーズ入りし、すぐにNBAを代表する選手に。14年3月3日には自身最多の61得点を記録するなど、50得点以上を量産する試合も多い。19年にマイケル・ジョーダン、20年にコービー・ブライアントの通算得点を抜き、レーカーズOBの名選手アブドゥルジャバーの記録に迫った。 206センチ、113キロ。ドリブルで切れ込むスピードや力強さは今も若い選手を圧倒し、豪快なダンクや正確な3点シュートでファンを魅了する。NBA史上最高のオールラウンドプレーヤーとの評価があり、リバウンドやアシストでも通算1万の節目をクリアした初の選手に。八村は対戦時に「世界で一番のプレーヤー。パスもうまいし得点もできる」との印象を抱いた。 所属したキャバリアーズ、ヒート、レーカーズを優勝に導き、3チームでファイナルの最優秀選手(MVP)になった。シーズンMVPには4度輝き、五輪も2大会で金メダルと偉業や快挙は数え切れない。 「キング」の愛称が定着しているスーパースターは「得点記録のことは考えたことがない。いつもパスを優先にしているから」とスポーツ専門局ESPNに話している。新たな勲章を手にする日は間もなくだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕NBA通算得点でトップに迫るレーカーズのジェームズ=2022年12月9日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア(AFP時事)