初の賜杯を懸けて貴景勝にぶつかった琴勝峰はあっさり転がされて完敗。取組直後の土俵で、埼玉栄高の先輩でもある相手からポンと腕をたたかれた。「力を出し切れ」とのメッセージだったと明かした大関の思いは、しっかり琴勝峰に伝わったようだ。  初日からの5連勝で勢いに乗り、終盤には阿炎、大栄翔の優勝経験者も破った。新入幕は2020年7月場所。その後は十両に転落するなど、くすぶった時期も過ごしたが、浮上のきっかけをつかむために何よりの経験となった。「地力が足りない。もっと鍛えて強くなる」と言葉に力を込めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕貴景勝(左)は琴勝峰をすくい投げで下す=22日、東京・両国国技館
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 琴勝峰、完敗を糧に=大相撲初場所