アルゼンチンは、スカロニ監督の采配が当たった。ディマリアを本来の右ではなく、左で起用。「その方がよくスペースが空く。そこにカギがあった」と指揮官。前半36分に速攻からチームの2点目となるゴールを奪った。 フランスのエムバペ対策でもあった。ディマリアを本来の右に置くと、相手のエースとマッチアップする形となり、守備の負担も増える。筋肉系のトラブルを抱える34歳への配慮もあったのだろう。左サイドからの攻撃にほぼ専念させ、前半は一方的に押し込む流れ。反対サイドのエムバペの存在を見事に消した。 序盤からメッシとの息の合った連係を見せて、チームを引っ張った。後半19分にベンチへ退いてからは、フランスに2度追い付かれる展開を見守り、涙をぬぐっているように見えた場面も。最後は盟友メッシらと歓喜に浸った。 (ルサイル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕優勝トロフィーを掲げ、喜ぶアルゼンチンのディマリア=18日、ルサイル(AFP時事)