【ドーサン(米アラバマ州)時事】米女子ゴルフツアーの来季出場権を争う最終選考会が11日、アラバマ州ドーサンのハイランドオークス(パー72)で閉幕し、24歳の勝みなみが5位で出場権を獲得した。最終第8ラウンドは66の好スコアで前日の11位から浮上。「落ち着いて回っていた。いつも通りにやっていた」と胸を張った。 気負いはなかった。「米国の選考会で落ちても、日本のツアーがあるという余裕があった。落ちたら恥ずかしいということではなくて、今の実力では対応し切れていないと判断する。自分を見直してまた来る、という気持ちだった」と口にした。 2014年4月、アマチュアで出場したKKT杯バンテリン・レディースを制し、15歳293日の史上最年少で国内女子ツアー優勝を遂げた。17年のプロ転向後も着実に実績を重ね、今秋の日本女子オープン2連覇を含めてツアー通算8勝(アマの1勝含む)。「黄金世代」に名を連ねる同学年の畑岡奈紗や渋野日向子に続き、いよいよ主戦場を米国に移すことになった。 米国で戦うためには「100ヤード以内でもう少し安定したショットが打てるようになりたい。体のメンテナンスもしっかりしたい。コースマネジメントも大事」と話し、「来年は1勝できるように頑張りたい」と目標を掲げた。 米ツアー参戦ではゴルフだけでなく、生活面でも適応すべきことが少なくない。しかし、不安はない。「食事は心配していたが、意外にいけた。ハンバーガーとかピザとか大好きなので、大丈夫」とたくましさをのぞかせる。「本当に楽しみです」と勝。来季が待ち遠しい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕米女子ゴルフツアーの来季出場権を獲得し、記念のボードを持つ勝みなみ(左)=11日、米アラバマ州ドーサン