羽生さん、八戸に思い込め=感慨深い「悲愴」―フィギュア
時事通信社 2022年12月05日 20:05:39
フィギュアスケート男子のソチ、平昌両五輪金メダリストで、7月にプロ転向を表明した羽生結弦さんが5日、青森県八戸市で初の単独アイスショー「プロローグ」の最終公演に臨んだ。 宮城県出身の羽生さんがプロ転向後、東北地方でアイスショーを行うのは初めて。2011年3月の東日本大震災で練習拠点を失った後、八戸市で練習した時期もあった。その時に完成させ、震災の翌シーズンに滑ったショートプログラム「悲愴(ひそう)」を「鎮魂の意味を込めて」披露。「この地で(悲愴を)できたことは、自分にとって感慨深い」と振り返った。 最後のあいさつでは感極まって、「こんな景色を二度と見られないと思っていた。こうやって皆さんの前で滑ることができて、これ以上ないくらい報われている」と話して涙を流した。 東京ドームで来年2月26日に開催する新たなアイスショー「GIFT」をサプライズで発表すると、歓声に包まれた。「物語が主体。その中に僕のプログラムたちが、いろんな意味を持って存在している。絵本のような、物語を鑑賞しているような感覚で見ていただける」と構想を明かした。 (了)【時事通信社】
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