ベルギーの猛攻をしのいで試合終了を迎えると、モドリッチは疲れ果てたように両手を膝に置き、うつむいて呼吸を整えた。クロアチアが、伏兵モロッコが躍進した波乱のF組で2位突破。マンオブザマッチに選ばれた37歳の主将は「本当にうれしい。この3試合でやってきたことを考えれば、ふさわしい結果だ」と誇った。 前回大会の準優勝クロアチアと3位ベルギーによる1次リーグ屈指の好カード。前評判通り、ハイレベルな攻防が繰り広げられた。クロアチアは主導権を握った前半、15分にペナルティーエリア内でクラマリッチが足を踏まれてPK判定を得たものの、VAR検証で直前のプレーがオフサイドとなって取り消しに。押し込まれる時間が増えた後半は、グバルディオルらが体を張った守備でゴールを許さない。価値あるスコアレスドローとなった。 1勝2分けでの2位通過ながら、3試合とも攻撃的スタイルを貫いた。モドリッチは「重要なのは決勝トーナメントに勝ち進んだこと。次の相手がどこであれ、全力を尽くすのみだ」。決勝トーナメント1回戦の相手は日本に決まった。したたかな欧州の強豪が、初の8強を狙う日本の壁として立ちはだかる。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕決勝トーナメント進出を決め、喜ぶクロアチアのモドリッチ=1日、アルラヤン(AFP時事)