勝てば突破、負ければ敗退―。日本はスペインと引き分けても決勝トーナメント進出の可能性があるものの、条件は限られる。「勝ちを狙っていかないといけない試合。逆にはっきりしていていい」。主将の吉田(シャルケ)は、強豪を相手に必勝を誓った。 W杯優勝4度のドイツを2―1で破る歴史的勝利で華々しくスタートしたが、第2戦でコスタリカによもやの敗戦。称賛の後に批判も浴びたが、「手のひら返しをされるのは、勝負の世界で当たり前」。森保監督はいつも通り泰然と構える。 そもそもW杯で優勝経験のある欧州2チームがいる組を勝ち上がるのは簡単ではない。他の組も最終戦までもつれるケースが多い。2試合を終えて勝ち点3は想定内と言える。吉田も「やるべきことも気持ちの面も変わることはない。プラン通り引き続きやるだけ」。 スペイン戦を前に、選手間の意見交換が活発に行われたという。選手の考え方を取り込んで反映させるのは、森保ジャパンの特長でもある。6月からA代表に定着した伊藤(シュツットガルト)は、「チームとして一つの方向に向かっている」と結束力を強調した。 吉田は「ここで突破できるかどうかは、日本サッカーにとって大きなことだし、将来を左右する」と言った。スペインに対し、4年間の集大成をぶつける。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スペイン戦を控え、練習する日本代表=11月30日、ドーハ