カタールのW杯初挑戦は3連敗という寂しい結果に終わった。2試合を終えた時点で1次リーグ敗退が決定。開催国が勝ち点を挙げられなかったのは、史上初めての出来事となった。 Aマッチ初対戦となったオランダとの差は歴然だった。世界的なタレントがそろった攻撃陣を前に足が動かず、プレスの出足が遅れた。反撃のバリエーションもなく、ペナルティーエリア外から強引なミドルシュートを繰り返した。 2019年のアジア・カップでは日本を破り優勝した。その原動力となったアフィフ、アリの2トップも大会を通して不発に終わった。サンチェス監督は「アジア杯と比較はできない。最高のレベルでプレーしようとW杯に臨み、良かった部分もあった」とチームのさらなる成長を誓った。 来年にはアジア杯がカタールで行われる。DFミゲルは「この大会で思い知らされたレベルを持ち帰り、競争をやめることなく一生懸命やるしかない」。指揮官も「許されるのであれば少し休んで、アジア杯へ準備をしたい」と意欲を示した。(アルホル時事)。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕オランダとの試合後、観客の声援に応えるカタールの選手=29日、アルホル