スイスは前半までは思い描いた通りに試合を進めたが、後半に崩されて敗戦。ヤキン監督は「ゲームプランに忠実に、一生懸命取り組んでくれた。責めることはできない」と言い、健闘した選手たちをねぎらった。  最終ラインを高くし、コンパクトな陣形を保った。ブラジルがドリブル突破でファウルを誘いにきても、DFは足を出すのを我慢し、ゴールに近い距離でのセットプレーを避けた。ボールを持っても速攻にはいかず、パスを回して保持。前半はシュート0本ながら、相手の49%に対し、41%のボール支配率をマークした。  後半、前線に人数をかけたところを突かれてピンチが増えた。残り10分を切り、勝ち点1も見えた時間帯にパスワークで崩されて失点。奮闘を続けていたDF陣は、がっくりと肩を落とした。失点の場面について、GKゾマーは「無防備だった」と悔しがった。  セルビアとの最終戦で勝てば、3大会連続の決勝トーナメント進出が決まる。指揮官は「自分たちの力を全て出し切らなければならない」と言葉に力を込めた。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、攻め込むスイスのバルガス(中央)=28日、ドーハ 〔写真説明〕前半、頭で競り合うブラジルのチアゴシウバ(左から4人目)とスイスのジャカ(右から3人目)=28日、ドーハ 〔写真説明〕後半、競り合うブラジルのリシャルリソン(左)とスイスのエルベディ=28日、ドーハ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 スイス、勝ち点1ならず=前半はペース握る―W杯サッカー