念願のピッチで持ち味を十分に発揮した。開幕前に左脚に違和感を訴え、初戦のドイツ戦を欠場した守田は「悔しかった部分があった」。初めて踏んだ大舞台ではつらつとプレーした。 状況判断の良さと対人の強さに、攻撃的センスも兼ね備える。カウンターを狙う相手には激しく対応してピンチを未然に防ぎ、前を向くとスルーパスも供給。0―0で折り返した後半開始早々に思い切ってミドルシュートを打ち、前半は低調だった日本に勢いを与えた。 川崎で中盤の定位置を獲得し、昨年ポルトガルへ。今季は名門スポルティングに移り、欧州チャンピオンズリーグも経験した。着実にステップアップし、「憧れを持って子どもの頃からやってきた」というW杯の舞台へたどり着いた。 「ベスト8の目標を掲げてきたので、新しい歴史をつくるのに関わっていけたら最高。日本としても個人としても価値を上げたい」。そう意気込んでいた通り、中盤に欠かせない存在であることを示した。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、頭で競り合う守田(手前)=27日、アルラヤン