王者が順当に勝ち上がった。フランスはエムバペの2ゴールで連勝を飾り、一番乗りで1次リーグ突破を決めた。  初戦で負傷したL・エルナンデスを含め、最終ラインの4人のうち3人を入れ替え。セットプレーから失点したものの、危ない場面は少なかった。より安定した戦いぶりを見せたチームを、デシャン監督は「達成感のある試合だった。強力な攻撃陣の能力を保ちつつ、バランスが取れていた」と評価した。  今年の欧州ネーションズリーグで2連敗を喫した難敵デンマークを下した事実も、チームに勢いをもたらしそう。脚のけがから復帰したDFバランは「このチームには2度負けていたので、どうしても勝ちたかった」と喜びの声を上げた。  前回優勝の立役者となったポグバとカンテを欠く中盤は、初戦に続きラビオとチュアメニがきっちりと仕事を果たした。そのチュアメニは「2試合を戦って力がついてきたと思う。僕たちは最初から最後までいいプレーをした。勝利は当然」と余裕の口ぶりだった。  監督は「第一の目標は達成した。安心して最終戦に臨める」。大会前からけが人が続出し、不安を抱えていたことがうそのように、チームは活気づいている。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、2点目のゴールを決め、喜ぶフランスのエムバペ(中央)=26日、ドーハ 〔写真説明〕後半、オーバーヘッドキックでゴールを狙うフランスのラビオ(手前)=26日、ドーハ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 フランス「当然の勝利」=王者にさらなる安定感―W杯サッカー