終わってみれば大敗だったが、前回王者相手に波乱のにおいを感じさせた。立ち上がり、攻勢に出たのはオーストラリア。アーノルド監督は「いい形で試合を始められた」と振り返った。  フリーになった中盤の選手を生かしてパスをつないだ。前半9分。レッキーが右サイドでロングパスを受けると、相手DFが倒れている間にドリブルしてクロス。走り込んだグッドウィンは力強いシュートでネットを揺らし「W杯で世界チャンピオンから得点を決められて素晴らしい瞬間だった」。スタンドの一角を黄色く染めたサポーターは沸き返った。  そこから目の色を変えたフランスの猛攻に遭う。立て続けに2点を失い、前半のうちに試合をひっくり返された。ただ、ロスタイムにヘディングシュートがポストに当たって外れるなど再び追い付きそうな場面もつくった。  過去5度の出場で初戦で勝ち点を取ったのは、日本に逆転勝ちした2006年ドイツ大会のみ。決勝トーナメントへ進んだのもその時だけだが、指揮官は「次の試合で勝つための準備をしたい」。気持ちの切り替えに努めた。 (アルワクラ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決め、喜ぶオーストラリアのグッドウィン(中央手前)ら=22日、アルワクラ(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 大敗も序盤は波乱の予感=豪州、前回王者から先制―W杯サッカー