横綱不在の中、貴景勝がまずは大関の貫禄を示した。埼玉栄高の先輩に当たる大栄翔との結び。左からいなすと、相手のはたきに乗じて出た。「あまり覚えていない。集中してやるだけだった」と淡々と振り返った。 7月の名古屋、9月の秋と2場所続けて平幕力士が優勝し、自身は一昨年の11月場所を最後に賜杯から遠ざかっている。「毎場所、優勝を目指している。自分は一生懸命やるしかない」。看板力士としての責務を果たすつもりだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕貴景勝(右)は押し出しで大栄翔を下す=13日、福岡国際センター