【ニューヨーク時事】米大リーグは5日にワールドシリーズが終了し、オフシーズンに入った。ヤンキースで今季、ア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、本塁打王と打点王の2冠に輝いたアーロン・ジャッジ外野手(30)がフリーエージェント(FA)に。名門チームの顔でリーダー役も務めた主砲の決断に注目が集まっている。 メジャー7年目は自己最多の157試合に出場し、3季ぶりの地区制覇に貢献。最優秀選手(MVP)の最有力候補となるプレーを披露した。大リーグ公式サイトなどによると、開幕前にヤンキースから提示された7年総額2億1350万ドル(約315億円)のオファーを拒否。今季の活躍もあり、総額3億ドル(約440億円)以上の大型契約を求めるとみられている。 シーズンを終えた際にジャッジ本人は、「ピンストライプを着て、ヤンキースタジアムの右翼を守るのは光栄なこと」と、チームへの思いを口にした。キャッシュマン・ゼネラルマネジャーは米メディアに、「彼は最も重要な選手」とコメント。再契約を目指す姿勢を示している。 一方、他チームが獲得に乗り出すことも確実で、サンフランシスコ近郊出身の本人がファンだったというジャイアンツも候補に。資金力のあるドジャースやメッツも興味がある様子で、オフの移籍市場を揺るがす争奪戦も予想される。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ア・リーグ記録を更新する今季62号本塁打を放ち、笑顔でダイヤモンドを一周するヤンキースのアーロン・ジャッジ=10月4日、アーリントン(AFP時事)