【オークランド(米カリフォルニア州)時事】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(28)が5日、カリフォルニア州オークランドで行われたアスレチックスとのレギュラーシーズン最終戦に先発投手兼3番指名打者で出場し、投打の「二刀流」でフル回転したメジャー5年目の全日程を終了した。 一回を終えてシーズンの規定投球回に到達。ワールドシリーズが始まった1903年以降で初めて、同じ年に規定の投球回数と打席数をクリアする快挙を遂げた。 今季は4月7日に初めて開幕投手を務め、投打で同時出場。7月に2年連続でオールスター戦に選出され、8月にはベーブ・ルース(レッドソックス)以来、104年ぶりに同一シーズンの2桁勝利、2桁本塁打を達成した。ア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた昨季に続く活躍で、リーグ新記録のシーズン62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ選手(30)とともにMVPの有力候補に挙がっている。 ◇大谷翔平の略歴 大谷 翔平(おおたに・しょうへい)岩手・花巻東高からドラフト1位で13年に日本ハム入りし、14年に11勝、10本塁打で日本球界初の「2桁勝利、2桁本塁打」。15年は最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手タイトルを獲得した。16年には投打でパ・リーグ優勝と日本一に貢献し、リーグMVP。18年から米大リーグのエンゼルスでプレーし、同年ア・リーグ新人王。21年は9勝、46本塁打で同リーグMVPに輝き、オールスター戦には史上初めて投手と打者の両方で選出された。193センチ、102キロ。右投げ左打ち。28歳。岩手県出身。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕アスレチックス戦の5回を投げ終え、ベンチに戻るエンゼルスの大谷(左)=5日、オークランド 〔写真説明〕アスレチックス戦の1回、安打を放つエンゼルスの大谷=5日、オークランド