4万人超のファンが詰め掛けた札幌ドームでの最終戦を白星で締めくくれなかった。新庄監督は「申し訳なかった。最後の最後で面白い試合を見せられなかった」と悔しがった。 先発マウンドにはエース上沢を送った。一回に近藤の2ランで先制したものの、四回に一挙6失点。七回にもリードを広げられ、今季苦しんだ中継ぎ陣の不安定さも露呈した。 監督1年目の今季は大胆な言動や奇抜なパフォーマンスで注目を集めたが、開幕から一度も最下位を脱出できず。期待された清宮が成長の一端を示し、松本剛がプロ11年目で開花するなど進歩はあったが、勝利に直結はしなかった。 試合後のセレモニーで新庄監督は、来季は「日本一だけを目指して戦っていく」と宣言。早々と開幕投手を加藤に託すことを公表し、登録名も「BIGBOSS(ビッグボス)」から本名に戻すと発表した。今季とは違い、メンバーを固定して戦うという。「今年一年で土台はできた。来年は真剣勝負」。自らの退路を断ち、悔しさを建設中の新球場での戦いにぶつけるつもりだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕札幌ドームでの最終戦を終え、場内を一周する日本ハムナイン=28日、札幌市