W杯初優勝という目標を掲げながら、まさかの1次リーグ敗退。東京五輪銀メダルチームの意地を見せたい日本は、地元オーストラリアに食らいついた。 高さを生かしたプレーで押し込んでくる相手に対し、前半は渡嘉敷がゴール下に立ちはだかった。今大会は思うようなプレーができず、消化不良の試合が続いたが、「自分に自信がないわけではない。もっとできると思っている」。たまったフラストレーションを吐き出すように攻守で体を張り、リバウンドでも貢献した。 前半を終え34―36。後半に突き放されて敗れたが、これが今のチームの力。大会を通して簡単にボールを失う場面が目立ち、守備も連係ミスもあって突破された。リバウンドの弱さも改善しなければいけない。 パリ五輪に向けた次なる戦いは、6連覇が懸かる来年のアジア杯。4強入りを果たし、24年2月に行われる世界最終予選進出を目指す。大きな課題を突きつけられたW杯。恩塚監督の下、ここから立て直す。 (シドニー時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕オーストラリア戦で相手選手と競り合う日本の渡嘉敷(左)=27日、シドニー(AFP時事)