日本ハムの谷内がバットでも結果を残している。捕手以外の内野全ポジションを、いずれも高いレベルで守れる31歳。打撃が好調で、シーズン終盤はレギュラーに定着している。 この日は1点リードの四回2死一、二塁で、1ボールから、入ってきたカーブをしっかりと引き付けて逆方向の右前へ運んだ。「ファーストストライクから積極的にいった」。相手の失策も絡んで一塁走者も生還し、2点を加える一打となった。 昨季までの9年間は、守備固めなどの途中出場がほとんど。ただ、過去の成績にはこだわらず、自分の目を信じる新庄監督が就任し、今季は打席で多くのチャンスをもらえるようになった。 右方向への打球が多かったが、最近は新庄監督から、時には思い切りよく引っ張ることも必要だと助言を受けた。16日のオリックス戦では、6年ぶりの一発を左翼席へ放った。プロ10年目で打席での成長が目覚ましい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕4回、適時打を放つ日本ハムの谷内=26日、札幌ドーム