【サラソタ(米フロリダ州)時事】昨年9月に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた米大リーグ、ツインズの前田健太投手が17日、取材に応じ、「今年はもうメジャー復帰しない。来年のスプリングトレーニング(キャンプ)から復帰に向けてやっていく」と見通しを語った。 前田はこの日、フロリダ州で行われている野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)2次リーグの日本―米国戦(降雨サスペンデッド)の観戦に訪れた。 球団施設があるフロリダ州フォートマイヤーズでリハビリを続けている。17日には2度目となる打者相手の実戦練習で20球を投げた。球速は最速90マイル(約145キロ)まで戻ったそうで「もう少しスピードが出ると思う。手術前より速くなりたい」と復調ぶりをうかがわせた。 離脱中にウエートトレーニングに励み、体を大きくした。「もう少し投げて、体の使い方とかを実戦モードにしていければ、体重を増やした意味も出てくる」。シーズン終了まで週1度のペースで実戦形式の登板を重ねていくという。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕野球のU18ワールドカップに出場している日本代表を激励に訪れた米大リーグ、ツインズの前田健太投手=17日、米フロリダ州サラソタ