錦富士は立ち合いで千代大龍の変化に対応できず、背中に付かれ万事休すと思われた。だが、押し出そうとする相手を土俵際でひらりとかわして逆転し、はたき込んだ。 普段の稽古で、動きのいい兄弟弟子の翠富士に同じ状況にされることがあり、「相手が突っ込んできそうなタイミングでイチかバチかいく。それがうまくはまった」と誇らしげ。新入幕で10勝を挙げた先場所に続いて元気な姿を見せており、「自分の相撲を取れば結果もついてくる」。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕錦富士(右)ははたき込みで千代大龍を下す=15日、東京・両国国技館