前半25分。横浜Mのエドゥアルドは永戸のFKに反応すると、ゴール正面からヘディングシュートを決めた。相手のマークを外しながらフリーとなり、ネットを揺らす鮮やかな一撃。先制点を自身今季初得点で奪った守備の柱は「うちのチームは質の高いキッカーがいる。公式戦でゴールができてうれしいし、チームが勝ててうれしい」。同僚をたたえながら喜んだ。 前節の福岡戦でトップ下の西村がタックルを受けて負傷。要の離脱が暗い影を落としたものの、首位チームの強さは揺らがなかった。 西村に代わって先発したマルコスジュニオールが、豊富な運動量で貢献。守備陣は目まぐるしくポジションを入れ替え、攻撃に転じると縦へのボールを交えて相手を惑わした。お互いに前に出るサッカーが持ち味。ここぞの場面でギアを入れた横浜Mの多彩なプレーに京都はついていけなかった。 同じ敵地戦だった川崎が引き分ける一方で、3連勝。主将の喜田が強調する「上に行くために必要なアウェーでも勝ち切れる力」は、勝負の終盤に向けて着実に付いてきている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決めて喜ぶ横浜Mのエドゥアルド(右端)=14日、サンガS