DeNAはエース左腕が投打に躍動し、首位ヤクルトにひと泡吹かせた。今永が7回1失点の好投に加え、バットでは逆転2点左前打。3年ぶりの2桁勝利へ自らを援護した。 序盤こそ不安定だったが、尻上がりの投球を見せた。四回に逆転打を放った直後の五回は、中村、山田を打ち取った後、村上も左飛で仕留めて3人でぴしゃり。「自分が投げる球に集中してやった結果」と満足げに振り返った。 首脳陣の期待も受け、この日のヤクルト戦に中5日で登板。「何の問題もない。9連戦で間隔を詰めて投げなければ、やりくりが難しい」。チーム状況も理解して発する言葉に、頼もしさがあふれる。 ヤクルトに優勝マジックが点灯し、チームの逆転優勝は現実的ではなくなった。そんな状況でも今永は「1勝ずつ重ねていくしかない。自分が投げる試合で、丁寧に勝ちを積んでいければ」。最後まで諦めるつもりはない。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕4回、逆転の2点適時打を放つDeNAの今永=12日、横浜