優勝争いを占う上位対決で、川崎の攻撃力が爆発した。「勝てて本当にうれしい。勝利が義務付けられている」とは2得点の家長。開始から効果的なプレーを連発。大勝の立役者となった36歳は、表情を変えることなく汗をぬぐった。  右サイドの攻めをけん引した。前半34分に左からの折り返しに合わせて先制点。得点だけでなく、中盤まで下がって味方を押し上げる。家長がバランスを取ったからこそ、脇坂が後半14分に追加点を挙げ、その後のPKも獲得した。  前節は湘南に痛恨の逆転負けを喫し、連勝は4でストップ。ロングボール中心の単調な攻めになった反省を生かし、家長は「プレッシャーを受けてもしっかりつなぐ意識があった」。終盤にはこぼれ球を豪快に押し込み、駄目押し点。最後まで攻め手を緩めず、今季のゴール数を2桁に乗せた。  逆転優勝に向けて正念場が続く中、ベテランの頼もしさは増すばかり。5連勝中だった広島の勢いを止め、入れ替わりで2位に浮上。「全員の頭が研ぎ澄まされていた」と鬼木監督。首位の横浜Mとは勝ち点3差のままだが、背中にぴたりとつけて重圧をかけた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ゴールを決める川崎の家長(中央)=10日、等々力 〔写真説明〕前半、ゴール前で広島の攻撃をクリアする川崎の家長(右手前)=10日、等々力
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 川崎、上位対決で攻撃爆発=ベテラン家長がけん引―Jリーグ