節目の試合を勝利で飾った楽天の浅村は、周囲への思いを語った。「西武(時代)から出させてもらって今がある。いろんな人に感謝したい」。2015年8月8日から続く連続試合出場が、この日で1000に到達した。 3番二塁で出場。一回、いきなり自身の記録に花を添えた。1死三塁で打席へ。2ボール2ストライクからの7球目、高めの直球を逃さず捉えて右前へ運んだ。「追い込まれたが、何とか走者をかえそうという気持ちで打った」。五回の第3打席では一塁手へのゴロが失策を誘い、幸運な形での追加点となった。 故障や新型コロナウイルス感染による離脱がなく積み重ねた数字は、現役選手では最長で歴代9位。連続出場が始まった当時を振り返り、「先輩の背中を見て必死にやった。今は見られる立場だし、引っ張らないといけない」。31歳でチームの顔となった現在、心境にも変化があるという。 楽天は首位ソフトバンクと3.5ゲーム差の4位。浅村は「誰一人、諦めることなく戦っている。最後まで上のチームに食らい付いていきたい」ときっぱり。残りの20試合もグラウンドに立ち続け、チームを鼓舞する覚悟だ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕1回、先制適時打を放つ楽天の浅村=7日、ペイペイドーム