公式戦で5試合、白星から遠ざかっていた横浜Mが悪い流れを断ち切った。開幕節で引き分けた後は8連勝中だった得意の日産スタジアムで、サポーターの声援を背に湘南を圧倒。雨の中の「神奈川ダービー」を制し、首位に返り咲いた。 開始早々から敵陣でボールを回し、中央、両サイドを突いて多彩に攻めた。先制点は後半11分。アンデルソンロペスが相手ボールを奪い、抜け出した西村がGKとの1対1で冷静に決めた。さらに攻勢を強め、PKで追加点。終了間際にはデビュー戦だったヤンマテウスが、あいさつ代わりのゴールを決めて突き放した。 勝てない間も方向性に迷いはなかった。3日のF東京戦は2点リードを守り切れず引き分けたが、西村は「自分たちからアクションを起こして、自分たちのサッカーというベクトルで試合に入れた。このまま積み上げていければ」。攻撃的な内容に手応えをつかんでいた。 王者川崎と試合消化数で並び、勝ち点3差をつけた。「自分たち次第だと思う」と西村。3年ぶりのリーグ制覇に向け、さらに加速できるか。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、先制ゴールを決め喜ぶ横浜Mの西村(左)=7日、日産スタジアム 〔写真説明〕後半、PKを決め喜ぶ横浜Mのアンデルソンロペス(左)=7日、日産スタジアム