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その象徴が7月26日に行われる開会式だ。舞台はパリ中心部を流れるセーヌ川で、近隣にはルーブル美術館やエッフェル塔などの名所が点在する。選手団を乗せた約160隻のボートが約6キロのルートを優雅に下り、組織委は「スタジアム以外の開会式は史上初」とアピールしている。
無料で見物できるエリアもあり、観客は五輪史上最多の60万人以上に上る見通し。テロの懸念もあり警備面は課題が指摘されるものの、組織委のエスタンゲ会長は「魔法のようで、全ての人に開かれた式典になる」と意欲を示す。
マラソンや自転車のロードレースは競技時間こそ異なるが、一般市民が同じ日に同じコースで競う。若者に人気のスケートボードや新競技ブレイクダンスなどの「アーバンスポーツ」はパリ中心部のコンコルド広場で行われる。スケートボードは日本勢のメダルラッシュに沸いた東京五輪に続く実施となり、注目されそうだ。
サーフィンは約1万6000キロも離れた南太平洋の仏領ポリネシアのタヒチで行われる。世界有数のリゾート地として知られ、会場は日本では見られない大きな波が特徴。迫力満点の戦いが期待できそうだ。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕パリ五輪の開会式で選手団を乗せたボートがセーヌ川を下る様子をイメージした画像(C)Paris2024
〔写真説明〕パリ五輪の開会式で選手団を乗せたボートがセーヌ川を下る様子をイメージした画像(C)Paris2024