Jリーグの声出し応援再開に向けた運営検証が11日、ルヴァンカップのプレーオフが開催された茨城・カシマスタジアムで行われた。座席間隔を広く保ち、不織布マスクを着用した上で声出しを認める区画をゴール裏に設置。試合開始前からサポーターによるチャント(応援歌)が響いた。 新型コロナウイルス禍での声出し応援は、国内主要プロスポーツで初めて。Jリーグでは2020年2月23日のJ1、J2第1節以来、約2年4カ月ぶり。視察した野々村芳和チェアマンは「何と表現していいか分からないくらい感激した。一歩ずつ積み上げ、多くの人に楽しんでもらえる安全なスタジアムを取り戻したい」と述べた。 声出し応援エリアはホーム側、アウェー側に分けて計約1700席。会場ではマスク着用率や観客同士の距離、二酸化炭素濃度などを調査し、今後の参考にする。12日にもJ2の1試合で同様の検証を行い、7月の検証では声出しエリアの収容人数を最大7000人まで引き上げる方針。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕スタンドの一部に設けられた「声出し応援エリア」で試合前に歓声を上げるサポーター=11日、カシマ