若手が必死にプレーする姿は、チームを刺激する。巨人の中山が七回に決勝中前打でプロ初打点を挙げ、3連勝に貢献。坂本不在の遊撃を補おうと奮闘している20歳。「100%という気持ちが、いつもど真ん中にある。うれしい」。初めてのお立ち台で喜んだ。 前日に続く2安打は、ともに得点につながった。三回に先頭で中前打を放ち、その後生還。同点の七回1死二塁では低めの変化球を中前へはじき返して殊勲打。「どんな球にもついていき、良ければ安打にするのが持ち味。それができた」 愛知・中京大中京高から入団して2年目。吉川と坂本の二遊間コンビが故障離脱した今月、出番が巡ってきた。最初は二塁、今は遊撃に就く。吉川からもらった「ミスを恐れず思い切って」という言葉とグラブを携え、13試合の出場で失策なし。この日は吉川とのコンビで併殺を完成させた。 「声を出すと体が動く」との信念があり、物おじせずに菅野ら先輩投手にも声を掛ける。「打てる遊撃を目指したい。坂本さんが戻っても試合に出たいし、それには今の結果や姿勢が大事」。無我夢中に突き進む力が、一層の成長につながる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕写真撮影にポーズを取る巨人の中山(左)と菅野=19日、東京ドーム