4月に完全試合を成し遂げたオリックスとは今季3度目の対戦。ロッテの佐々木朗は「変に抑え込もうとせずアウトを取れたら」と打たせて取る投球を心掛けた。 佐々木朗といえば奪三振だが、オリックスとの2度目の対戦では、思うように空振りを取れなかった。この日も相手がバットを短く持ってコンパクトな振りを徹底。佐々木朗は三回1死一塁で9番伏見を迎えるまで一度も空振りを奪えなかったが崩れなかった。 一回は紅林に併殺打を打たせるなどしてわずか4球で終えた。三遊間を抜こうかという打球も多かったが、三塁手安田と遊撃手エチェバリアの軽快な守備にも助けられて三回まで1失点に抑えた。 四回からは「高いマウンドの感覚をつかめた」そうで、それまで浮いていたフォークが低めに決まり、空振りを奪えるようになった。四~七回で6奪三振。2―1の六回2死二、三塁のピンチもバレラにフォークを振らせて三振で切り抜けた。 これで開幕4連勝。勝ち星でリーグトップに並んだ。20歳の大器から目が離せない。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕試合後、ポーズを取るロッテ勝利投手の佐々木朗=13日、京セラドーム