熱い思いをバットに込めた。日本ハムの今川が2打席連続の一発でチームを勢いづけ、連敗ストップに貢献。「勝ちにつながる2本を打てた。うれしい」と声を弾ませた。 前夜は2ランを含む3安打を放ったが、同点の七回無死満塁では浅い中飛に倒れ、結局この回無得点。「いくら打っても勝たないと何の価値もない」。悔しさを胸に、集中力を高めていた。 一回無死一塁で高めの直球を左翼席中段へ運んだ。「データから配球を読んで(振り)、しっかり当たった」。打った直後に小さなガッツポーズが飛び出す会心の先制2ラン。3―0の三回には先頭で内角直球を左翼席ぎりぎりに放り込み、「(体が)反応してうまく打てた」。 JFE東日本から入団し、2年目を迎えた大砲候補。打撃の感覚はいいのに、前のカードまで打率1割台に沈んでいた。前日の試合前、紺田外野守備走塁コーチから「小さくなっているんじゃないのか」と言われ、「持ち味を失っている。思い切ってやろう」。豪快な打撃を取り戻した。 五、七回は内野安打を放ち、この日4安打。社会人時代などにプレーし、「相性がいい」と言う東京ドームで大暴れした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、日本ハムの今川が2打席連続本塁打となるソロを放つ=28日、東京ドーム