理想的な攻撃だった。DeNAは2点を追う五回に下位打線からの攻撃で逆転に成功した。  先頭の7番戸柱が右中間二塁打で出塁すると、柴田の遊ゴロの間に三進し、ロメロは四球を選んだ。キャンプからテーマとして取り組んできた「つなぎの野球」で好機を築いた。  1番の桑原に回ってからは、わずか4球でひっくり返した。桑原が3球目を引っ張り、左越え二塁打でまず1点。1死二、三塁で佐野は「前の打者がつないでつくってくれたチャンスだった。自分もつなぐ気持ちでいった」。初球をたたき、右翼線への2点二塁打を放った。2死後に牧の2ランも飛び出し、この回一挙5点を奪った。  ここまでは4番牧の勝負強さに頼る試合が多かったが、この日は下位打線も機能しての勝利。三浦監督は「うまくつないで、上位に回して、一気に逆転。良い攻撃だった」と満足げに話した。  新型コロナウイルスで離脱していた主力は戻ったものの、けが人も続いて戦力はなかなか整わない。監督は「いるメンバーでベストを尽くすしかない」と腹をくくる。ひとまず連敗を3で止め、借金を一つずつ返していく。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕5回、逆転の2点二塁打を放つDeNAの佐野=26日、横浜 〔写真説明〕5回、DeNAの牧が2ランを放つ=26日、横浜
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 DeNA、つないで逆転=下位打線が好機演出―プロ野球