ともにJ2降格を知らず、Jリーグ開幕から30年続く「名門対決」は横浜Mが制した。昨季までリーグ戦9連敗と苦手にしていた「鬼門」のカシマスタジアムで、不名誉な記録に終止符を打った。  前半から互いにらしさ全開の熱戦。激しいプレスをかける鹿島に対し、横浜Mはぶれることなく短いパスでボールを動かす。こぼれ球を拾って効果的に左右に配球した中盤の岩田は「相手コートでしっかりボールを動かせれば、後半(鹿島は)ばててくる」。運動量に明らかな差が出た終盤、CKからアンデルソンロペスが頭で先制弾。さらに西村がとどめを刺した。  敵地に限らず、鹿島に公式戦6連敗中だった。昨季の2敗は優勝争いに大きく響いた。それだけに、16日にベトナムで1次リーグ初戦を迎えるACLへも弾みがついた。「行く前に暑い中で試合ができてよかった。もっと激しい戦いが待っている」と水沼。気分を良くして乗り込む。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ゴールを決め、喜ぶ横浜Mの西村(右から2人目)ら=10日、カシマ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 横浜M、鬼門で10年ぶり白星=終盤に運動量の差、ACLへ弾み―Jリーグ