久光は要所で踏ん張った。アタックでの得点はJTを下回ったが、酒井監督は「取らなければいけないところで点を取れた」と満足そう。粘り強い守備から井上愛が24得点を挙げれば、東京五輪で金メダルを獲得した米国のメンバー、アキンラデウォは、中央から相手を翻弄(ほんろう)して25得点。一進一退の攻防を制した。 レギュラーラウンドを3連勝で締め、滑り込みで進んだプレーオフでも勢いは衰えず。2季前から7位、8位と低迷した強豪に復活ののろしを上げる好機が訪れた。リベロの戸江は決勝第2戦を見据え、「このメンバーでできる最後の試合。全員でそれをかみしめながら頑張りたい」とチームの団結を誓った。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕決勝第1戦でJTを破り、喜ぶ久光の選手(手前)=10日、静岡・草薙総合運動場体育館