最高の形で今季初勝利を手にした。中日の柳が最少の援護を守って、12球団一番乗りの完封。前日はベンチ入りした全9投手が登板していただけに、「絶対一人で投げ切ろうと思っていた」。133球の力投を誇らしげに振り返った。  最速145キロの直球と100キロ前後のカーブで緩急をつけ、「丁寧に投げられた」。わずか3安打で三塁も踏ませなかった。  唯一のピンチだった九回1死一、二塁では、マウンドで立浪監督から、直接激励された。「攻める気持ちを忘れずにいけば絶対に大丈夫と言ってもらった」。背中を押されてギアチェンジ。マクブルームを外角のカットボールで三ゴロ併殺打に仕留め、満面の笑みを浮かべた。  昨季は2冠に輝いたが、「しょせん1年だけ。何年も活躍する人に肩を並べたい」と慢心はない。楽天の岸にカーブの投げ方を尋ねるなど、貪欲に成長を求めてきた。「今年はもっと長いイニングを投げて完投、完封にこだわりたい」。言葉も頼もしくなってきた。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 中日の柳、完封一番乗り=監督の激励に応える―プロ野球