【フォートマイヤーズ(米フロリダ州)時事】米大リーグ、ツインズの前田健太投手(33)が、メジャー7年目のキャンプを迎えた。昨年9月に右肘を手術。地道なリハビリを続けながら、「まだまだこれから。ここから(肘を)強くするためのトレーニングをしっかりやりたい」。静かに復帰を見据える。 肘に違和感を覚えたのは昨年4月。投球時に出る痛みがなかなか引かず、不安を抱えたままマウンドに上がり続けた。8月に右前腕の張りで負傷者リスト入り。過去に手術を経験したダルビッシュ有(パドレス)にも話を聞き、内側側副靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を決断した。 3月に入って短い距離のキャッチボールを再開。「肘の怖さは全くなくなっている。野球をやっているなという感じも出てきた」と実感を込める。 ツインズの先発ローテーションは大幅に顔触れが変わり、昨季の開幕投手を務めた前田の早期復帰を望む声は多い。ただ、けんを移植するトミー・ジョン手術は通常、長期のリハビリを要する。本人は今季中の登板を望みながらも、「ゆっくりしないといけないのは分かっている。いい方向にはいっている」。はやる気持ちを抑え、マウンドに戻る日へ一歩ずつ近づいている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ツインズのキャンプ施設を訪れ、取材を受ける前田健太投手(左)=13日、米フロリダ州フォートマイヤーズ