近江のエース、山田が3試合連続完投でチームを滋賀県勢初の選抜4強に導いた。この日は130キロ前後の鋭く落ちるツーシームで次々とバットに空を切らせ、10奪三振。2―1の七回1死二、三塁では「走者のスタートが見えたのでとっさにボールにした」。低めに外し、スクイズを空振りさせる冷静さも見せた。 昨夏の甲子園は投打で4強入りの原動力になったが、秋は右肘痛で登板できず、チームは近畿大会で金光大阪に敗れた。その相手に雪辱し、「あの試合が原点。やってきたことは間違いでなかった」と喜んだ。 冬場に十分投げ込めなかったが、影響を感じさせない投球を続けている。「フォームを変え、肩と肘にくる負担がかなり軽減されている。これから投げていくとしても全く問題ない」。目標の優勝まで投げ抜くつもりだ。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する近江先発の山田=28日、甲子園