琴ノ若は新小結の豊昇龍に動き負けて4敗となり、逆転優勝の可能性が消えた。左上手を引く場面はあったものの、下手出し投げに一回転。賜杯争いの重圧を感じたか問われ、「意識していない。気持ちは変わらず、いつも通りいった」と平常心を強調した。 先場所に続いて千秋楽まで優勝戦線に食らい付き、敢闘賞も連続受賞。地力は確実についてきている。「攻める相撲は取り切れた。この相撲、悔しさも忘れずに来場所もやっていく」。進境著しい24歳は先を見据えた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕豊昇龍(左)は琴ノ若を下手出し投げで下す=27日、エディオンアリーナ大阪