SP2位から逆転を狙った鍵山は、まだ精度が高くない4回転ループに序盤で挑んだが過度の回転不足に。北京五輪銀メダリストは「全力を出し切れず、すごく悔しい」。終盤のジャンプも思い描いた通りとはいかず、会心の演技でシーズンを締められなかった。 五輪で成果を挙げた選手の多くが体力の消耗やモチベーションの低下を感じていた中、鍵山の意欲は衰えなかった。「すぐに切り替えられた」と精力的に調整してきたが、現地に移動してから疲れや緊張が押し寄せた。 17歳で初出場だった昨年と同じ2位も、意味合いは違うと感じている。「去年は何も知らないままだった。今シーズンはいろんな道のりがあって、(重圧で)自分のスケートに迷うこともあった。それを乗り越えての銀」。感慨深げに、そう話した。 (モンペリエ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子フリーで演技する鍵山優真=26日、フランス・モンペリエ(EPA時事) 〔写真説明〕男子フリーで演技する鍵山優真=26日、フランス・モンペリエ(EPA時事)