12年前に男子で日本勢初の優勝を遂げた世界選手権。高橋は9年ぶりに村元とのアイスダンスで戻ってきた。RDは大きなミスがあり、コンビのベストスコアに8点以上及ばない67点台。「ショックというか、立ち直れるかな」。悔しさを覆い隠すように、苦笑いを浮かべた。 回転しながら同調して滑るツイズルで、高橋がバランスを崩した。現地の練習でも順調にいかないことがあり、「自信を100%持ち切れなかった」という。アイスダンスならではの要素で、その難しさを「4回転(ジャンプ)ぐらい」と表現。他でもレベルを取りこぼしたが、村元は「一体感はあった」と、励ますように言った。 2018年平昌五輪に出た村元と組んで、転向2シーズン目。北京五輪は逃したが、急成長を評価されてつかんだ久々の舞台。高橋はフリーに向けて、「きょうはへこむが、気持ちを切り替えて思い切り楽しみたい」と前を向いた。(モンペリエ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕アイスダンスのリズムダンスで演技する村元哉中、高橋大輔組=25日、フランス・モンペリエ(EPA時事)