21世紀枠で初出場した丹生は見せ場をつくった。3点を追う二回は吉田の左前打、井上の二塁打など4安打で4点を奪ってリード。直後に逆転され、以降も失点が続いたが、春木監督の「積極的に振っていこう」という指示通りに攻撃。九回に2点適時打を放った梅田は「1点でも取ってチームを盛り上げたかった」と甲子園を楽しんだ様子だった。 エースの玉村(現広島)を擁した2019年夏は、福井大会準優勝で甲子園まであと一歩。念願の舞台で選手が伸び伸びとしたプレーを見せ、春木監督は「ここで戦って感じたことが財産となる」と今後に期待を寄せた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する丹生先発の井上=23日、甲子園