【モンペリエ(フランス)時事】フィギュアスケートの世界選手権(23日開幕、フランス・モンペリエ)のアイスダンスに出場する村元哉中、高橋大輔組(関大ク)。目標に掲げるトップ10入りに向け、22日に現地で初めて調整した。「ソーラン節」を基調としたリズムダンスの曲をかけるなどして、本番リンクの感触を確かめた。 2010年バンクーバー五輪男子銅メダリストの高橋は、アイスダンス転向2季目。18年平昌五輪代表の村元と急成長を遂げ、北京五輪出場は逃したが今大会の代表に選ばれた。 高橋は16日に36歳になった。世界選手権は9年ぶり。「カテゴリーが違うので、初心者ではないが、そういう気持ちが強い。全く新しい雰囲気の世界選手権」。高揚感が伝わる口ぶりで「世界のトップスケーターと滑ることができ、その経験を楽しんでいる」と話した。 クリス・リードと組んで4年前に日本勢最高の11位となった村元は、さらに上を狙う難しさも分かっている。拠点の米国で追い込んだ練習を積んできた。「自分たちの最高の演技をするのが一番大事な目標」と、気合が入る。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕世界選手権の本番リンクで調整するアイスダンスの村元哉中(左)と高橋大輔=22日、フランス・モンペリエ