高安は豊昇龍に揺さぶられても前傾姿勢で我慢。右で前まわしをがっちり引くと、相手の強引な投げに乗じて寄り切った。「中に入られて防戦一方だった」と反省しながらも、「ばたばたしないでしっかり守れた」。 10日目を終えて単独トップ。以前は終盤戦での失速が目立ち、元大関ながら賜杯に手が届かずにいる。「持てる力を使い切り、千秋楽まで優勝争いをして場所を盛り上げたい」。たびたび悩まされた腰痛の不安もないようで、言葉に力強さがあった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕高安(左)は豊昇龍を寄り切りで破り、10連勝=22日、エディオンアリーナ大阪