大牟田は1年生三木が、優勝の立役者となった。1―1で迎えた決勝の大将戦。大外刈りで優勢勝ちを収め、「とっさに出た。まだ実感が湧かない」。うれしさと同時に驚きも隠せなかった。 試合前に杉野監督から「負けても何も言わないから、思い切ってやってこい」とハッパを掛けられた。三木は「死に物狂いで頑張れた」と安堵(あんど)の様子だった。 強豪校の大牟田も、春の選手権の団体は初制覇。長年チームを指導する杉野監督は「OBの悲願だった」と感涙にむせんだ。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子団体決勝で東海大相模の手塚春太朗(右)を攻める大牟田の三木望夢=21日、日本武道館(代表撮影)