西武打線はうまくつながって、得点を重ねた。三、四回は犠打を絡めて計5点を奪い、九回は2死からの2四球と安打1本でサヨナラ勝ち。辻監督は「見事だった。理想の形」とたたえた。 三回は8番岸からの攻撃。無死二塁から源田が犠打を決め、ここのところ1番を任されている鈴木が一、二塁間を抜く適時打。続く新外国人オグレディが右前打で好機を広げ、2死後に山川と森が連続適時打を放った。 四回にも岸の犠打を生かし、鈴木の左前打と、オグレディの二塁打で2点を加えた。五回からの4イニングは無安打だったが、九回2死一、二塁から山川が初球を捉えて中前へサヨナラ打。不動の4番は「オープン戦とはいえ、サヨナラ勝ちというのはチームの雰囲気も良い」とうなずいた。 オープン戦2試合目だったオグレディは、一回の来日初安打を含む3安打1打点。左投手も苦にしておらず対応力は高そう。辻監督は選手起用の幅が広がり、「どうしようかな。中村もいいし、栗山もいい」と、ぜいたくな悩みを口にした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、西武・鈴木が先制の適時打を放つ=19日、ベルーナドーム 〔写真説明〕9回、西武・山川がサヨナラ打を放つ=19日、ベルーナドーム 〔写真説明〕4回、西武・オグレディが適時二塁打を放つ=19日、ベルーナドーム