ホームの第1戦を1―1で引き分け、敵地に乗り込んだアトレチコ・マドリード。身上の堅守と速攻を披露し、マンチェスター・ユナイテッドとの接戦をものにした。 前半41分。カウンターから中盤で巧みにパスをつないで前線へボールを運び、右クロスをフリーのロディがヘディングでたたきつけて先制。これで主導権を握り、得意の展開に持ち込んだ。 組織的な守備で猛攻をはね返し、相手エースのロナルドに好機を与えなかった。GKオブラクも前半に強烈なシュートを顔面で防ぐなど、好セーブを連発。ボール保持率59%を誇った相手に得点を許さなかった。 昨季スペイン王者が今季のリーグ戦は4位と苦戦しているが、欧州CLで2季ぶりの8強入り。試合後、選手は観客席のサポーターの前で跳びはねて喜びに浸った。 欧州連盟の公式サイトによると、オブラクは「タフなシーズンなだけに素晴らしい瞬間。重要な試合に勝ったので、準々決勝に向けて自信になるだろう」と胸を張った。大きな弾みがつく勝利となった。(ロンドン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕マンチェスター・ユナイテッド戦で決勝ゴールを決めるアトレチコ・マドリードのロディ(奥)=15日、英マンチェスター(EPA時事)