女子1500メートルの高木美が雪辱を果たした。北京五輪で金メダルを争い、4年前の平昌に続いて敗れたイレイン・ブスト(オランダ)に最終組で、1秒以上の差をつけて圧勝した。 最初の300メートルを24秒台で抜けると、残り3周もすべて全体1位の通過タイム。世界記録を持つ種目で北京では悔いを残したが、この日は攻め抜いた。 現役引退を決めているブストの最後の舞台で「勝ち逃げ」は許さなかった。好敵手となった自身の歩みを振り返り、「みんなが見たいと思ってくれる相手になれたこと自体がうれしい。そこまで成長できたことも誇りに思える」と話した。 13日には北京で金メダルを獲得した1000メートルを控える。有終の美を飾りたい。(ヘーレンフェイン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子1500メートルで優勝した高木美帆=12日、オランダ・ヘーレンフェイン(ロイター時事)