小平は2月の北京五輪後初レースとなった女子500メートルで、うまくまとめて3位に入った。1月に痛めた右足首が完治していない状態でも、出だしの100メートルは全体2番目の10秒48で通過。「結構取り戻してきている部分もある」と言い、復調気配を感じ取った。  けがを抱えて臨んだ五輪は、連覇を逃して17位。閉幕後は休む間もなくドイツへ渡り、海外選手と交流を重ねた。その中で少しずつ前向きになり、「やっぱりスケートを滑ることが一番自分を取り戻すのに効いた」と実感できた。  オランダは、スケーティングを磨いた特別な場所。大歓声に包まれたリンクに立ち、「心からここでスケートができてよかったなって思える会場。自然と涙が出てきちゃいそう」としみじみと語る。13日は今季最後のレース。「向上心を持っていきたい」と気合を入れ直した。(ヘーレンフェイン時事)【時事通信社】
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記事名:「 小平、復調の気配=W杯スケート