早田は長崎との決勝で0―3と追い込まれながら、鮮やかに逆転した。最終第7ゲームは10―11とマッチポイントを握られてから3連続得点。序盤から劣勢に立たされても「何をやったら点数を取れるんだろう、という楽しみに変わってきた」と考え、コースを突いたり、緩急をつけたり、工夫を重ねて攻め続けた。 パリ五輪への最初の選考会で最高のスタートを切った。「ここからめちゃくちゃ長い。こういう苦しい試合を乗り越えていかないと、パリはない」。日本女子のレベルの高さを再認識し、気を引き締めた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ライオンカップ・トップ32の女子決勝でプレーする早田ひな(奥)=6日、東京・アリーナ立川立飛