アルペンスキーの男子座位で、森井が連日の銅メダル。しかし、難関コースを攻略した解放感があった前日の滑降とは違い、表情は渋い。トップと0秒92差。「悔しさは(タイムが)近いほど逆に強くなる」  転倒を恐れず最短距離を狙う積極的な滑り。しかし終盤に失速してしまい、掲示板の順位を見て首をかしげた。「なぜタイムが出なかったのか。しっかりと調べて次のレースにつなげたい」と反省が口を突いた。  41歳のベテラン。身体能力の衰えも感じる中、チェアスキーの改良に心血を注ぎ、一線級の実力を維持してきた。5大会連続のメダル獲得で、総数は7個になった。だが、表彰台の真ん中はまだ経験していない。「チャレンジを恐れず、進んでいくことが重要。きょうの僕より、あしたの僕の方が速いと思っている」。悲願の金へ、気持ちに緩みはない。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕アルペンスキー男子スーパー大回転座位で3位となり、滑降に続き2個目の銅メダルを手にする森井大輝=6日、延慶 〔写真説明〕アルペンスキー男子スーパー大回転座位、森井大輝の滑り=6日、延慶(ロイター時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 森井、2個目は悔しい銅=悲願の金へ緩みなく―アルペン〔パラリンピック〕