磐田が気迫のゴールラッシュでJ1復帰後初勝利をもぎ取った。1点差とされた直後の後半23分、杉本のシュートは相手DFにはじかれたが、ペナルティーエリア右にいた鈴木が素早く反応。こぼれ球を右足で蹴り込み、すかさず突き放した。 鈴木は後半17分にも2試合連続のゴールを挙げていた。退場者を出した京都より1人多い状況とはいえ、積極的に前線に飛び込む姿勢が生きた。「チャンスがあればどんどん入っていこうと思っていた」と胸を張った。 前半35分、大津がペナルティーエリア手前左から強烈な先制ミドルシュート。後半終了間際にはジャーメインが軽快な動きから駄目押し点。大津は「きょうだけは譲れない試合だった」と執念をにじませた。 3年ぶりのJ1で、ここまで公式戦白星なし。ともにJ2から昇格を果たした京都相手に、負けるわけにはいかなかった。今季から指揮を執る伊藤監督は「ほっとしている。FWとサイドのスピードアップを図って臨んだが、それが見えた。何よりも、きょうは選手の意気込みが良かった」。名門復活への一歩を刻んだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、自身2点目のゴールを決める磐田の鈴木(右)=5日、サンガS 〔写真説明〕後半、ゴールを決める磐田のジャーメイン(右)=5日、サンガS